メルボルン生活

海外からインターネット親孝行(オーストラリア・メルボルン)痴呆対策にもなる

みなさん、親孝行されてますか。

特に海外在住のみなさん。

私の場合、父が2012年に、母が2020年1週間前に亡くなりました。

コロナウイルス規制でオーストラリアから出国禁止ですが、許可をもらっても、飛んでいる飛行機はANAが週に3便。

日本に入国しても自主隔離2週間があると、葬儀にも間に合うことは不可能なためメルボルンに留まりました。

長男なのにオーストラリアに住み、罪悪感もあり、ずーっとskypeを活用し、パソコンで話しをしていました。

父の他界に伴い、一人暮らしになった母に寂しい思いをさせないようにとインターネットを活用した母親孝行を加速。

どんなふうに母とコミュニケーションしていたかは、みなさんのお役に立つかもしれませんのでご紹介します。

インターネット親孝行・テレ親孝行

親孝行と言えば、元々、直接、親に会ってするのが普通であったでしょうが、現代では海外勤務やインターネットの普及で、海外・遠隔地に係わらずいろんな親孝行が可能になりました。

私は、2000年代はskypeによるビデオ通話がメインでした。

skypeは、親が使用するパソコンの電源さえ入っていれば、親が何もしなくても我々が呼び出したら、親側のskypeが自動的に応答、ビデオ通話も自動的に開始させることが可能です。

また、Teamviewerを使い、日本の自宅のパソコンにアクセスして、年賀状を印刷したいという両親に置いて来たパソコンをオーストラリアから遠隔操作し、年賀状の印刷、自分に届いた郵便物をスキャンしてみるなどしていました。

父の他界後、私が母にしたインターネット親孝行は、iPadプレゼントと活用です。

当然ITに詳しくない母親ですし、使いやすさと手軽さがiPadの活用でした。

ローマ字入力マスター

周りの友達に話しをすると「うちの親は、機械音痴だから・・・」というコメントをよく聞きます。

うちの母もそうでした。

というか、ITに詳しいおばあちゃんなんていません。

しかし、父がローマ字入力でEメールの仕方を生前教えていたので、のちにずーっと役立つことになります。

無理に親にスマートフォンやタブレットを使わせる必要はありません。

今ならiPhoneのSiriに話し掛けると、さらに便利です。

私の母の場合は、我が子とコミュニケーションしたかったのではないかと思います。

ローマ字入力なんて知らなかったのに、比較的短期間にマスターしました。

インターネット親孝行が痴呆防止になる

「指先を動かすとボケない」と聞いたことありますよね。

ローマ字入力、メッセージを送ったりすることで痴呆を防ぐ効果が高いかもしれません。

工芸品の趣味などを作っているとボケを防げると思っていましたが、パソコン、タブレット、スマートフォンも有効ではないでしょうか。

インスタグラム投稿を見てイイネする楽しみ・孫と英会話できなくても繋がれる

我が家の場合、子供の日本語能力がなさ過ぎて、おばあちゃんと話すことができません。

しかし、インスタグラムなら写真と動画投稿がメインなので通訳は不要。

それにインスタグラムなら「翻訳」ボタンが表示されているので好都合です。

高齢者にとって楽しみを持つことは大変重要だと思います。

その証拠に、私の母の場合、投稿すると直ぐにイイネを押していました。

一番のインスタグラム・フォロワーでした。

ビデオコール(FaceTime)で日豪で食事

日本とメルボルンの場合、時差が1時間。夏場は、2時間。

食事する時間もほとんど同じ。

ビデオコールしながら一緒に食事すると、本当に近くに感じます。

写真は、息子の誕生日に買って来たお弁当(Murasaki Tanukiさんの純和食の弁当)を母(おばあちゃん)と一緒に。

同居していたり、日本に住んでいたら、ここまで親と接することを考えないでしょう。

親と少し距離がある方が上手く関係が保てるのかもしれません。

ビデオコールが使えると、旅行先や出先からもビデオ通話できるので、一緒に旅行に行ってる雰囲気を味わってもらえるでしょう。

iPadのiOSアップデートが難関

良いことばかり書きましたが、iOSの場合、アップデートが結構面倒です。

まず「アップデート」って何か、シニア世代にはわからないです。

しかし、長期間、放置しておくわけには行きません。

アップデートを始めると、iPadが6桁のパスコードを聞いて来たり、Apple IDとパスワードの入力などを要求してくる場合もまれにあり、iPadで通話しながら説明できません。

画面が暗くなったり、横棒一本の白いバーがインストール状況を表示してくれたり、リンゴのマーク(Appleロゴ)が表示されたり、親が見慣れない画面がドンドン表示されます。

次回、日本に行くまで放置しておくか、詳しい身内が来るまで待つのが賢明ですね。

私の場合は、パソコンでskypeを起動し、skypeで通話しながらiPadのアップデートを説明しながら実施しました。

進行状況の画面をskypeのカメラに映して見せてくれるのですが、こちらではハッキリ見えません。

指導する側がイライラしてしまうのですが、辛抱強く、声を大きくしたりせず優しく説明するように努めました。

注意ポイント

日本の実家にApple ID, Passwordと6桁のパスコードを過去に書いて、冷蔵庫のドアに貼り付けておくと便利ですよ。

インターネットショッピング活用の親孝行

父・母の誕生日、父の日、母の日にプレゼントをインターネットで送るのは本当に便利です。

オーストラリアでちょっと外食しても40ドルくらいは最低必要です。

同じくらいの料金で花束を贈れます。

素晴らしいサービスです。

注意ポイント

うっかりプレゼントの手配を忘れることがあるでしょう。携帯電話のカレンダーや予定表に「毎年繰り返す」のリマインダー設定をすると忘れを防止できます。私は、リマインダーの通知を「2日前、3日前、1週間前」のように複数回設定し、忘れ防止策をやっています。

母の誕生日に楽天から送った花束

受け取った花束を分解し、母がアレンジ。

写真を撮ってiPadで送信してきました。

子供(孫)が親の背中を見て親孝行を自然に学ぶ

ビデオコールで親子三代で通話を何度も繰り返している内に、孫にも自然に親孝行の知識が自然に染みついて行ったに違いありません。

インターネットショッピングでどのんな花束を贈ったかを見せていると、自然に子供にも親を大切にする知恵が身についているようです。

 

 

まとめ

海外に離れて住んでいても、ITの進化でいろんな親孝行が可能になりました。

高額なものは必要ありません。

簡単なお金の掛からない行動で喜んでもらえます。

私自身、上記のようなことを長年続けていたので、母が亡くなった時に非常に悲しく残念でしたが、後悔はありませんでした。

できることは、できるだけやりましたから。

みなさんも後悔のない親孝行を!


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