メルボルン生活

オーストラリアあるある賃貸中にオーナー売却オープンハウス

JPN
タイトルを見ましたが、今、借りて住んでいる家を他人に公開するということですか
その通りです
AUS
JPN
そんな迷惑なことあるんですか
オーストラリアあるあるで珍しくないですね
AUS

オーストラリアでは普通である、そんなあるあるな迷惑なお話しをご紹介します。

オーストラリアのオープンハウス

オープンハウスというと、家を売る場合に興味のある人に家の中を見せることを言います。

家の所有者が自分の家を売る時に、モデルハウスのようにきれいにして公開。

賃貸として貸し出している最中にオープンハウスを実施して、知らない人に家の中を公開するなんて、日本ならあり得ません。

やるなら退去後でしょう。

非常識ですよね。

しかし、オーストラリアではあるあるです。

オープンハウス前の準備

まず初めにオーナーが売る意向であることを不動産屋から告げられます。

オーストラリアでは、「当り前」ということでしょうか。

オーナーからお詫びの言葉も、挨拶に来ることもありません。

先ず、写真撮影をすると言われました。

私自身、自分の家を売ったことがあるので知っているのですが、これはすごくストレスのたまる嫌な日々が続きます。

何が嫌かというと、他人に自分の私生活を公開するプレッシャーと家の中をホテルやモデルホームのように何も置いていないような状態にしなければなりません。

元々、家の中は、整理整頓されていると良いですが、なかなかそれは難しいです。

まずは、良い写真を撮ってもらうために、芝刈り、木の剪定をしました。

冬のメルボルンは、雨が多いため、これはなかなかスムーズに進みません。

晴れの日のチャンスを逃さないようにしなければなりません。

平日の夜間や週末でも雨で外で作業できない時は、家の中の断捨離も兼ねて片付けしました。

小さな小物、送られてくる郵便、子供が散らかしたりといろんなものがたくさんあります。

コロナウイルスで在宅勤務になっているのに、こんな余計なことをされてさらにストレスです。

realestate.com.au用の写真撮影会

オーナーが売りたいということで振り回されているので、こちらからも注文をつけようと『土日か夜間なら写真撮影OKですよ』と先に不動産屋に言ってやりました。

回答は案の定『平日のみ』と言って来ました。

『それは、そっちの都合でしょう』と言うと

『不在なら家の鍵を持っているので、写真撮影会を勝手にやっておきます』とのこと。

本当、そんな不快なこと、日本じゃありえないですよね。

今、コロナウイルスで家にいるので、仕方なく、平日午前11:00から1時間と言うことでOKしました。

当日、『30分早く着きました。もう家の前にいます』と言われ、こちらも早く片づけたいのでOKしました。

結果から先に申し上げると、言われていた通り約1時間掛かりました。

不動産屋とカメラマンが来ました。

カメラマンは、自宅の間取り(図面)も描くので測量からスタート。

測量が終わると、いよいよ写真撮影です。

私自身が経験者なのでかなり片付けてありましたが、カメラマンから注文がついて、机の上、キッチンベンチなど、まったく何も置いていない状態にさせられました。

築50年くらいの家ですが、できるだけ魅力的な家に見せるために注文が付きます。

カーテンを開けて、外の光を入れるとリクエストがあり、撮った写真がこれ。

電気の線、コードが見えないようにと依頼されたのがこれ。

カレンダーがありましたが、それも取り外しました。

広角レンズを使い、ワイドに写真が写るようにしていました。

台所は、台の上に何もないようにするのはもちろんのこと、掛けてあったタオルやふきんも外しました。

冷蔵庫は写っていませんが、磁石で貼ってある書類や支払いの請求など、写真撮影で写らないように外しました。

寝室も撮影しましたが、後から見るとベッドの下のスペースを生かして収納している箱が見えていますね。

これは、カメラマンも気づかなかったのでしょう。

息子の部屋も撮影

シャワールームの写真ももちろん。

スプレーやいろんなものがありましたが、撤去するようリクエストされ、一旦、外に持ち出しました。

家の裏、洗濯を干す所も撮影

そして、最後に表を撮影。

これで写真撮影は終わりです。

realestate.com.auに掲載された広告を見ると、築50年の上ですが、$800,000~$880,000でベッドルームが3部屋、シャワー2つ、駐車場2台のように書いてありました。

日本と違い、人口が増え続けているオーストラリアでは、住宅価格は上昇する一方。

2003年から住んでいますが、値段の下がることがありません。

日本と大違いです。

常に住宅が必要で、住宅着工件数も多いです。

数日後、看板が完成。

家の前で立ち止まる人、自動車を停めて看板を見る人が増えました。

オープンハウス平日と土曜日合計8回

既にこの時点でこの家のオーナーのために私の時間をかなり奪われていました。

初めてのオープンハウスは、木曜日の16:00から。

16:00と言っても、事前に片付けしたり、15分前に家を不動産屋にバトンタッチして入れ替わるという感じ。

やはり、かなりの時間を浪費さされます。

そして、土曜日にまたオープンハウス。

不動産屋が遅刻。

また、木曜日にオープンハウス。

不動産屋が遅刻。

『これだけ時間を取られて、迷惑を掛けられて、遅刻されて何の恩恵もない』と文句をたくさん言いました。

機嫌を取るかのように『オーナーに家賃減額の交渉をする』とか急に言って来ました。

心の底から悪いと思っていないでしょう。

そう思っていたら遅刻もしないし、時間を取らないように配慮されるハズ。

オーストラリアで悪評高い変な常識ですが、そんな嫌なことも常識化しています。

コロナウイルスのメルボルン第二回目のロックダウンでオープンハウスがキャンセル

いつものように待っても時間になっても来ない遅刻魔の不動産屋にSMSを送り『今日は何時に来るんですか』と問い合わせたら、『コロナウイルスなのでオープンハウスはありません』と言って来ました。

こういう点も日本とは大違いですね。

『申し訳ございません、連絡していませんでした』というお詫びはなく、『コロナウイルスだから人を集められない』と言い訳ばかり。

まとめ

既にみなさんご存知でしょうが、オーストラリアでは、住んでいる途中で『家に戻るから2ヶ月で出て行ってください』とか『家を売るから出て行ってください』とか家主の都合で振り回されます。

家を建てても、『文句があるなら建設を今日で止める』と大工が平気で言うし、日本のようにお客様は神様ではありません

オーストラリアの不動産に関しては、消費者は常に弱い立場な感じがします。

日本的な考え方はせず、豪に入れば豪に従い、ストレスがたまらないように行きましょう。

日本の常識で生活していると疲れてしまいます。




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