メルボルンでは、今でもクーラーのない家がたくさんあります
ご存知の通り、2~3日すればクールチェンジで気温が下がるため2・3日の辛抱と割り切る人が大半でしょう
エアコンは高額ですが、ビクトリア州で気化を利用した冷風機がお手頃価格で買えますので、気化式冷風機を紹介します。
目次
気化式冷風機
気化の原理
気化を辞典で調べると「液体が気体に変わる現象」と書いてあります。
学校で学ぶ科学のような話しになりますが、液体が気体に変わる時、熱が奪われます。
昔ながらの水打ち・・・
水を撒くとそのあたりだけ気温が下がる
地面から熱が奪われます。
お風呂から出た時も、直ぐに身体をタオルで拭かないと身体の表面が冷たくなります。
熱が奪われているんです。
気化式冷風機はメルボルンのような乾燥している所で効果あり
極端な例ですが、湿気のある所に濡れた洗濯物を干しても乾きません
お風呂に洗濯物を干したら乾きにくいですよね
カビが発生するくらい湿気がある所だから
一方、乾燥した所だと早く乾きます。
気化を利用するにはビクトリア州のように乾燥した空気に水が触れることで、蒸発して気化→熱が奪われ温度が下がる。
ケアンズ、ブリスベンのような湿気のある気候では、気化できないので、熱を奪う効果を得られません。
そこで、メルボルンでは、気化を利用した冷風機が売られているのです。
気化を利用した冷風機の仕組み
下記の仕組みを見るとわかりやすいです。
これでムチャクチャ気温が下がるわけではなく、少し温度が下がり弱冷風が得られます。
扇風機なら室温なのでタダ風が吹いているだけ。
気化式冷風機なら、前だけですが、室温よりは少し涼しい風が得られます。
メルボルンで使う気化式冷風機の選び方
高額なものと低価格の2種類を比較してみましょう。
実際に私が2種類持っています。
$299DeLonghiデロンギ製気化式冷風機
あまり聞かないメーカー名ですがイタリアの会社です。
オーストラリアで売られているコーヒーメーカーを見るとデロンギ製をよく見掛けます。
$99低価格気化式冷風機
だいたい想像はつきますが、中国製です。
値段が安い分、仕組みもそれなりです。
$99でこれだけのものが買えるのはお得だと思います。
DeLonghi$299 vs $99低価格の比較表
デロンギ製 (Delonghi) $299 | 低価格品 $99 | |
価格 | 高め | 安め |
静粛性 | 静か | うるさい |
掃除のしやすさ | 掃除しやすい | 掃除しにくい・できない |
冷却エレメント | 洗える・取り外し可能 | 洗えない |
タンク | 洗える | 洗えない |
冷却保冷パック | 購入時2つ同梱 | なし |
その他 | 異臭を感じたことなし | 水が古くなった時に変な異臭がありました |
メルボルンでオススメの冷風機
多少高くてもDeLonghi製がオススメ
私が一番気になる点は、静粛性です
これは実際に私が4年ほど前に購入したものです
この丸いカバーが回転し噴き出す風向を変え、首振りの役目をする 0.5とは、タイマーの残り時間です
白いものはフィルター
段ボール箱のような冷却エレメントに水を掛け、気化させ、熱を奪わせています。
現在のDeLonghi気化式冷風機の説明画像は、すごく効果のありそうな図になっています。
すごく効果のありそうな分解図ですが、期待し過ぎないようにしてください
オススメしない低価格品
個人の好みもあると思いますので、低価格品がダメとは言いません。
外観は、白物家電のような感じです(我が家のもの)
これは、首振り機能もあります
後ろの空気吸い込み口のフィルターは取り外し可能
冷却エレメント取り外し不可。洗えません。
消費電力 70ワット
エアコンよりも電気代要らずで経済性バツグン
エアコンのように大量の電力を消費しません。
タンクにたまった水を冷却エレメントに掛けて、そこに空気を通します。
エアコンのように室外機から暑い排気熱が出ることもありません。
まとめ
ムチャクチャ涼しくなるわけではありませんので、期待し過ぎないでください
常温から約5度低い風が出るので、弱冷風で身体にやさしいです
乾燥し過ぎのオーストラリアの加湿器にもなりちょうど良いでしょう
エアコンをつけるよりもエコ
価格もエアコンのように高額ではないので、手が届きやすいです
私は暑い日に台所で料理中に使用しています。
$99安い冷風機も壊れずに動いています
ご参考になりますと幸いです。
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