

入国の時に検疫審査官(AQIS)に見せて、堂々とOKをもらい持ち込んでいます。
どうやったか知りたいですよね。では、本題へ

目次
オーストラリアへ日本野菜のタネ持ち込みで予測されること
皆さんもご存知の通り、オーストラリアの検疫は非常に厳しいです。
テレビの番組でも「ボーダー・セキュリティ」という人気番組で、食料品やスパイスなど黙って持ち込む外国人が頻繁に捕まっています。
本来は、オーストラリア居住者が日本へ出発する前に、AQIS(Australian Quarantine and Inspection Serviceオーストラリア検疫検査局)に相談するのがベストです。
既にスーツケースに入れて持って来てしまったなら、入国カードに正直に持っているものにチェック☑、没収・破棄されるかもしれませんが、審査を受けてみることです。
一か八か・・・というのは止めましょう。正直者でいましょう。どんどん厳しくなり、入国拒否なんてなると大変です。
東京にあるオーストラリア大使館がホームページで持ち込めるもの・不可能なものを説明しています。こちら。
もったいない精神はわかりますが、オーストラリア政府は固有の動植物の保護や環境維持のため、厳しい検疫措置を実施しています。
この厳しい審査は、食料品関係だけではありませんよ。
私は、仕事で海外で生産された鉄製品をコンテナで輸入していますが、鉄が好きなカメムシがオーストラリアでは問題害虫になっており、コンテナまるこど燻蒸(くんじょう)処理され、サマータイム中に出荷された貨物が駆除対象になっています。
空港だけでなく、海上輸送でも厳しくチェックされています。
AQISの日本野菜のタネを持ち込むことについての指導
もしも、日本で販売されている野菜のタネをオーストラリアに持ってきたいなら、それを販売している会社の社長が発行した書状が必要です。
そのタネについて、英語の学術用語で説明された英文書類に、社長がサインした書類があるなら調査の上、AQISに認められればOKです。
これは、かなり難易度が高そう。
野菜のタネは、一袋200円(利益も少し)。
それをオーストラリアに持って行きたいからという理由で、その会社の社長がわざわざサインしてくれるでしようか?
もちろん無理でしょう。かなり希望が低いです。

メルボルンに合法に持ってきたタネ

ホームセンター コーナン 選択肢がたくさんあり過ぎ
日本の野菜のタネを持ち込む別の方法を調査
その野菜について英語で書かれ、学術用語の記載のあるWikipediaのページを印刷して、ホッチキスで野菜のタネの袋に留め、検疫審査官に見せ持ち込めたという記事を発見。
そこで、私もこの方法にチャレンジ。
タネは、1袋200円だったので、ダメ元です。
日本滞在中にパソコンから英語でそのタネの説明をしているホームページを探し印刷。
タネの袋にその印刷物をホッチキスで留めて、メルボルン空港で検疫検査時に差し出しました。
メルボルン空港検疫検査でアウト寸前
入国カードのタネを持っているにチェック ☑
さっと見て、審査官2人がタネの袋を見て「アウト」の判定。
『どこの国のタネ』と聞かれて堂々と「ジャパン」と言って裏面を見ると、「中国」と書いてありビックリ。
『しっかり調べず、ダメはないです。添付書類をよく見て下さい』とねばりました。
『担当の係長(スーパーバイザー)がいなくて、持ち込めるかどうかわからない』と言われ、
『それじゃ、こちらで待たせて頂きます』と言い、しばらくするとスーパーバイザー搭乗。なんと、即OKの判断!
本来のやり方
出国前にAQISに相談し、タネを販売している業者社長のレターが必要と、また、同じことを。
『事前に相談しましたよ』と印刷したEメールを見せ、社長がサインしたレターが準備ができなかったことを伝えました。
結果的に、持ち込ませてくれました。
(結果 : 5袋中、4袋持ち込めました。えんどう豆が没収されました)
タネを毎年確保し絶やさないように
苦労して合法に持ち込んだので、この後は、タネを毎年、絶やさず子孫を残すこと。
我々も小学校でタネを植え、収穫までは習いましたが、その後、タネを取り、保管することまではは学んだ記憶がありません。
しかし、今どきですから何でもインターネットで調べられます。
しかし、メルボルンの40度越え、ホリデー中に水かけしてくれる人がいない。
自宅を売ったので畑もなくなり、日々の手間を考えると中華系食材店で野菜を買う方が簡単!という結論でギブアップ。
現在、賃貸物件に住んでいるため、大規模家庭菜園は無理ですが、小さな敷地でも結構収穫できるので、今年、再開中。
きゅうりは、日本のように表面がプチプチのとげがあり、嬉しくなります。
大根のタネはは、上の葉っぱあたりに豆のような袋ができます。
大根は、成長するにつれ、土から出て上がって来ました。
シソを持っている人は、多いですね。
Bunnings Warehouseの苗も優秀
日本の野菜のタネが手に入らなくても、Bunnings Warehouseのプチトマトは簡単ですよ。
スーパーに行かなくても、庭で収穫。産地直送。
苗は、$4.95程度ですが、収穫量はすごいです。
株やFXなどに手を出すより、こちらの方がリターンが大きいですよ。
取れ過ぎて消費できず、友達に引き取ってもらったり、職場で配るくらい収穫できます。
オーストラリアNSWで日本野菜の苗の販売業者ナースリー発見
調査していく内に日本の野菜のタネを通信販売している業者がNSWに。
4 Seasons Seeds という会社でホームページがあります。こちら
その業者がやっているなら、私も栽培可能なはず。
そこで、AQISに問合せ、相談し、今回のレポートのようになりました。
QLDの園芸屋さん グリーン・ハーベスト(Green Harvest)でも日本野菜のタネ、苗を入手できるそうです。
興味のある方は、こちらのホームページをご参照下さい。
まとめ
今回の記事は、一例ということでご理解ください。
同様にやって、うまく行くかどうかは保証できません。
頑張ってチャレンジしてみる価値はあるでしょう。
黙って持って来るのではなく、AQIS相談、指導されたように進めるのが一番でしょう。
意外とEメールで丁寧にやり取りしてくれました。
夏休みの自由研究みたいで、ペットを育てているようで日々の成長が楽しみです。
小さなお子さんがいたら、子供も水やりしたいと言って来ますから、親子共同プロジェクトで良いですよ。
うまくタネを持ち込めたら、収穫できたか教えて下さい。
そして、私にもタネを恵んで頂けると嬉しいです。