メルボルン生活

ビクトリア州運転免許フルライセンス取得(日本免許がない人)

オーストラリア人同様に運転免許を取得するには長い年月が掛かります。

教習所のないオーストラリア、どうやって運転免許を取得するのでしょうか。

その長い道のりを紹介します。

オーストラリア・ビクトリア州の運転免許取得のプロセス

オーストラリアの普通自動車運転免許の取得方法は、日本と大きく異なります。

まず、教習所はなく、親がドライビング・インストラクターになり一般道を走行・指導。

そして、取得に要する年月が長い。

しかし、日本の短期集中に比べると、オーストラリアは相当な実技・経験が必要です。

免許取得まで最短・最速の流れ

  1. まず道路交通法を勉強
  2. 運転免許学科試験予約
  3. 受験
  4. 合格、L(Learner)運転練習資格取得
  5. 最低120時間の運転実技練習
    (両親から間違った運転技術を学ばないようドライビング・インストラクターを予約。プロから何時間か学び、実技パスのコツを教わる)
  6. 仮免許(Probationary Licence)試験予約
  7. 仮免許合格 P(Probationary Licence)1取得・・・1年間、優良ドライバーの場合P2に進むことができる
  8. 仮免許合格 P(Probationary Licence)2格上げ・・・3年間、優良ドライバーの場合フルライセンスに
  9. フルライセンスに到達

引用 : VicRoads / Road to Solo Driving教本

何と長い道のり。優良ドライバーを続け、最速でフルライセンス到達までに5年必要。運転を指導する親も大変です。
AUS

交通事故発生率(直近3年間の統計)

ご覧の通り、P1, P2の交通事故の確率が高いです。

引用 : VicRoads / Road to Solo Driving教本

年齢別交通事故発生件数

出典 : VicRoads / Road to Solo Driving教本

任意保険の料金が高く、レンタカーを借りれないのは、こういう実態があるからです。

運転免許取得「学科」試験

日本語試験はないので、英語のみとなります。

知らない英単語を覚えるだけで大変。

Walker と書かれあれ゛「歩行者}?と想像できるのですが、英語で歩行者のことをPedestrian (ペデストリアン)というので、こういう英語を覚えるのも大変。

しかし、英語の勉強と道路交通法の勉強になり、日本の運転免許証をビクトリア州運転免許証に楽に切り替えるのとは大きく知識が異なりますよ。

Learner Permit Test (運転練習許可テスト)に必要な書類

  • 身分証明書
  • 居住の住所を証明できる書類(電気・水道・ガス・携帯電話請求書など)
  • メガネ・コンタクトレンズ(必要な方のみ)
  • Learner Permit application ( 運転練習許可申請書)
  • 診断書 (もしも身体に問題があっても、運転に支障はないと説明できる場合)

テスト申込方法については、こちらのページと同じなのですので参考にされて下さい。

L(Learner)学科試験対策

  • Leaner Handbookをしっかり読む
  • オンライン模擬試験をする
  • VicRoadsアプリで勉強する

私は、Learner Handbookを読み、模擬試験で対策。

うちの子は、アプリだけで勉強し、学科テストに合格していますが、Learner Handbookの方が有効でしょう。

L(Learner)実習 120時間

21歳以下の場合、120時間の実技練習には、20時間の夜間ドライブを含めなければなりません。

当然ですが、雨の夜間走行も経験しておくと良いですね。

実技練習の記録を付け、実技試験の時に試験管に提示しなければなりません。

21歳以上の場合、実技練習の記録を見せる必要はありません。

L(Learner)の規制

  • L運転免許証を携行
  • Lプレートを見えやすい所に表示
  • フルライセンス・ドライバー同上
  • 携帯電話使用不可(Bluetoothハンズフリーも不可)
  • 禁酒
  • 乗用車のみ(トラック不可)

気が散るので、指導している親も電話は使うべきではないですね。

最初の練習おすすめ

休日の企業団地、平日の公園パーキングからスタートすると良いです。交通量の少ない所。

私は、走るよりも先ずは、出発前点検(タイヤの空気圧、自動車に故障個所がないか、ライト・ブレーキランプ・指示器・ミラーなどの点検)、死角(Blind spot)について教えてから運転させてます。

運転実技試験

実技試験の前に危険認識テスト(The Hazard Perception Test)があり、これに合格しないと実技試験は受けることができません。

試験時間は、約30分。

  • 自動車の操作
  • 道路交通法に従っているか
  • 他の自動車・歩行者を譲り合っているか
  • 運転操作技術

を試験官がチェックします。

危険行為があれば、即、実技試験終了。失格となります。

P1=P2(初心者1~4年)の規制

  • トレーラー牽引不可
  • 複数の16~22歳の同乗禁止
  • 携帯電話使用不可(Bluetoothハンズフリーも不可)
  • 禁酒

フルライセンス

フルライセンスになると下記がOKになります。

  • 携帯電話はBluetoothハンズフリーで使用可
  • 飲酒0.05BAC(呼気・血中アルコール含量)・・・飲酒運転がOKとは驚きますが、フルライセンスの場合、一定量はOK。

運転免許取得は親子二人三脚

日本のように短期集中、授業料を払い運転免許証取得に比べると、オーストラリアは親子二人三脚。

親も大変、任意保険増額、ガソリン代負担、精神的ストレスという事実もありますが、正しい運転スキルを指導する責任が親にもあり、親子の良い思い出になるかもしれませんね。

まあ、運転中に口喧嘩の素にもなりそうですが。

私は、積極的にお父さんの失敗談・事故歴・危なかったことなどを話しています。

まとめ

郷に入れば郷に従え

オーストラリアの運転免許取得プロセスなら交通事故の確率を低くできそうですね。

自動車を持っている親がいないと運転免許取得も困難です。

自動車を所有するのは高額。さらに仮免許(P1, P2)運転中に交通違反や事故をした時に費用を負担できるかも重要なポイント。

無理のない運転免許取得の道のりで進めましょう。

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