子供とオーストラリアに住んでみて、ぶつかる壁はスクールホリデー
どうして子供を会社に連れてくるの? 問題家族?
なんて思ったことはないでしょうか。
オーストラリア生活であるある親子出勤についてご紹介します。
目次
オーストラリア親子出勤は珍しくない
オーストラリアに初めて来た頃、子連れ出勤を見ました
50歳ITマネージャ男性
- 息子が横でおとなしく本を読んでいる。
- ここの家庭、訳アリだな!と思っていました。
45歳営業マネージャ男性
- 娘2人がおとなしく1日中お父さんのオフィスにいる。
- ここの家庭も、訳アリだな!と思っていました。
そして、僕もその時が来ました。
自分がその身になって、オーストラリア社会でも日本のように子供を預けられない問題があると理解。
- 家で留守番させられない
- オーストラリアに祖父母がいない
- 保育園(チャイルド・ケアー : Childcare)に預けると高額過ぎる
- それなら有休を取って、子守と旅行の一石二鳥にする
これを受け入れられるのがオーストラリア社会です。
オーストラリア子連れ出勤OK
僕の勤務先では、幸いにも厳しく言われていません。
大変ありがたいことです。
自分や周りの皆さんの業務に支障が出るなら問題となります。
先輩の皆さんが育児で通って来られた大変な道を後輩がやっている。
チョコレートをもらったり、話し掛けてくれたり、職場で理解を得られるのは大変良いことです。
誰も『どうして?』という態度を取りません。
子供を会社に連れてくる理由・背景
やはり会社によっては、子供を連れて来れない場合もあります。
単純にわかりやすく保育費が1日10,000円(1人の場合)としましょう。
子供2人で、1日20,000円です。これを20日繰り返すと400,000円。
ここで出る発想が、『400,000円も保育園には払うなら旅行に行くわ!』となります。
1年間に付与される有給は、20日。
オーストラリアでは、4学期あり、スクール・ホリデーが2週間ずつあるので、40日分の有給が欲しいところですが無理。
すると、やはり職場に連れてくることに。
もしも、友達の家で1日でも遊ばせてもらえると大変助かります。
そういう社会です。
親子出勤前の準備と持ち物チェック表
これは、僕が会社に持って行ってたもの。
子供が何を言い出すか、予測して準備します。
- iPad または iPod Touch (iPadには、ゲームや映画を仕込んでおく)
- ノートパソコンとDVD(映画)
- 本
- 弁当・おやつ・フルーツ
- 喘息の吸入(Puffer)
- 服(メルボルンは気温変化が激しいため)
これだけ準備し、遊ばせておきます。
会議室が空いていれば、ホワイトボードに絵を描いて遊んでいます。
子連れ出勤のデメリット
片道1時間なので、通勤だけで「あと何分?」の質問ばかり
会社で会議室に入ったり、出てきたり、「トイレ」、「のどか湧いた」、「お腹空いた」と邪魔の連続
会議室からゲラゲラ笑う大きな声が聞こえてきたら、即、覗きに行きます。
一度、任天堂のゲームを持って行き、会議室のプロジェクターに接続したらスゴイ迫力で子供たちが盛り上がり、しまった~と。
何度も覗きに来る僕を見て、会社のTOP2が『アハハ! No worries!』と笑って言ってくれました。
夕方頃には、「何時に帰るの?」の質問が増えます。
なので、子供を連れてくるとわかっている前日には、当日、作業性の高いデスクワークを準備しておきます。
中断しても大丈夫なものです。
子連れ出勤のメリット
仕事の邪魔をされるのは困りますが、お父さんは、毎日ここで働き、こういう人たちと英語で仕事してるんだよと見せられます。
社会勉強も兼ねて、休憩がてら事務所や倉庫を周ります。
簡単にオペレーションについて説明しますが、子供にわかりにくいですね。
日本から到着したコンテナと荷物を見せ、『これを1ドルで買って、2ドルで売るといくら儲かる?』みたいな話をします。
各自がどんな仕事をしているか説明し、子供も少しはわかっていることでしょう。
Skypeで監視する裏技
中学生になり、家で留守番したいという年齢になったものの少し心配。
ノートパソコンがスリープモードにならないように設定
Skypeのアカウントをもうひとつ設定。
Skypeの設定(設定→通話→詳細設定をクリック)すると、下記の画面になり、ここで
- 着信に自動応答 ON
- マイビデオを自動的に開始 ON
にします。
すると携帯電話にダウンロードしてあるSkypeで、自宅にあるノートパソコンに接続でき、子供が応答しなくても自動的にビデオ送信がスタート。
モニターが可能です。
すると自宅でゲームで遊んでいる息子と通話可能(携帯電話を持っていないため)
ずーっと接続したままでもOKです。
ポイント
これは、日本の自宅にいる年老いた両親との通話にも使えますよ。
まとめ
このようにして親子出勤し、日本では味わえない親子の時間(時代)を過ごしました。
また、Skypeの便利な機能で自宅の様子を見れるようにしたり、育児のハイテク化も工夫してきました。
日本にはない仕組み、オーストラリア社会の体制ですが、是非、うまく活用して下さい。
これは、7年前のことなので、今は、後輩が子供を連れてきていて、見守る立場になりました。